借地権割合とは?路線価図を使った調べ方と相続税への影響も解説

借地権割合とは?路線価図を使った調べ方と相続税への影響も解説

借地権割合とは、土地の借地権が土地の評価額に対してどれほどの価値を持つのかを示す割合です。
この割合は相続税や贈与税の評価に影響を与え、とくに相続において重要な役割を果たすことをご存じでしょうか。
この記事では、借地権割合の基本的な仕組み、相続税評価額の計算方法、そして具体的な調べ方について解説していきます。

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借地権割合とは何か

借地権割合は、土地の評価額に対する借地権の割合を示す数値で、30%から90%の範囲で設定されています。
この割合は土地の利用価値や地域性によって異なり、都市部や商業エリアなどの需要が高い地域では高く設定されがちです。
借地権割合が高いほど、借地人が持つ借地権の価値が高まり、相続税や贈与税の計算にも影響を与えるため、財産評価の際には重要な要素となります。
また借地権は、土地の借主が建物を建てて使用するための権利であり、借地借家法の下で保護されています。
通常、借地権割合が高いほど、相続税評価額も増加し、相続税対策を検討する必要が出てくるケースもあるのです。

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借地権割合をもとにした相続税評価額の計算方法

相続税評価額は、土地の自用地評価額に借地権割合を掛けて求めます。
普通借地権の場合、更新が可能で、借地人には土地利用の継続性が保証されているため、評価額が比較的高く設定されることが一般的です。
一方、定期借地権や一時使用目的の借地権では、土地の利用が一定期間に限定されているため、相続税評価額が低く抑えられる傾向にあります。
また、相続対象の土地が賃貸住宅である場合には、借家権割合や賃貸割合も計算に含める必要があり、土地の利用状況によって評価額が変動します。
たとえば、貸家建付地の相続税評価額は、土地の自用地評価額に「1-(借地権割合×借家権割合×賃貸割合)」の計算式を適用することで算出され、賃貸状況によって減額される場合もあるのです。

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借地権割合の調べ方は?

借地権割合は、国税庁の「路線価図・評価倍率表」にて確認が可能です。
路線価図では、各エリアの道路に面する土地の1㎡当たりの評価額(路線価)が示されており、その横にアルファベットで借地権割合が記載されています。
借地権割合を調べるには、まず国税庁のウェブサイトで該当地域の路線価図を表示し、調べたいエリアの道路を選択します。
倍率方式が適用されている地域の場合、倍率表を参照することで土地の評価額が求められるのです。
具体的な手順としては、調査したいエリアの都道府県や市町村を選択し、路線価図または倍率表を閲覧することで、詳細な借地権割合が確認できます。

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借地権割合の調べ方は?

まとめ

借地権割合は、土地の評価額に対する借地権の割合であり、相続税評価に影響します。
相続税評価額は、この割合を基に土地の評価額に掛け算することで算出されます。
また、国税庁の路線価図や倍率表を参照することで、借地権割合を確認することが可能です。
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